一般社団法人 静岡県安全運転管理協会
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   
第2 事業計画
1 安全運転管理に関する啓発及び広報
(1) 高齢者等の交通事故防止対策を推進するため、夕暮れ時から夜間における「早めのライトオン」と「ハイビームの効果的活用」の促進を図る。
また、横断歩道の歩行者等優先義務及び歩行者保護意識を醸成する広報啓発活動を推進する。
   
(2) 追突・出会い頭事故防止のため、追突防止(警報)装置や衝突被害軽減ブレーキ等の先進安全自動車の普及・導入に向けた広報啓発活動を推進する。
また、ドライブレコーダー等の安全運転の確保に資する車載機器の普及促進に努めるとともに、ドライブレコーダー等によって得られた映像を元に、身近な道路に潜む危険や、日ごろの運転行動の問題点等の自覚を促す交通安全教育や安全運転管理への活用方法について周知を図る。
   
(3) 自転車安全利用対策を推進するため、正しい自転車の交通ルールを周知浸透させ、その実践を促進するとともに、「全ての自転車利用者に対するヘルメット着用努力義務」の周知とヘルメット着用を促進する。
また、損害賠償責任保険等への加入促進を図る。
   
(4) 車両同乗者の交通事故被害軽減のため、チャイルドシートの正しい使用を含む「全席のシートベルト着用の実践」を推進する。
   
(5) 飲酒・暴走運転などの悪質・危険運転の根絶に向けて、「事業所における飲酒・暴走等危険運転をさせない・許さない職場づくり」を推進する。
   
(6) 機関誌「安全運転管理しずおか」の内容の充実に努め、安全運転管理者の資質の向上及び事業所(従業員及びその家族等を含む。)における安全運転管理に貢献する内容を積極的に掲載する。
   
(7) 交通安全運動期間中、安全運転管理協会が行う各種交通安全活動について、ラジオ・テレビ等広報媒体を通じて広報啓発に努める。
   
(8) 各地区協会が、年間を通じて重点的に取り組む事業活動が効果的に推進できるよう支援する。
   
(9) 県協会・地区協会・会員事業所相互の情報の共有化やインターネットワークシステムの拡充に努め、事務局の業務の効率化を促進する。
   
(10) 県協会が保有するホームページに、地区安全運転管理協会が実施・参加した活動等を掲載して、会員事業所への情報発信に努める。
   
(11) 安全運転管理者選任事業所及び安全運転管理者が、互いに連帯意識の高揚や資質の向上を図るため、選任事業所交流活動を促進する。また、「選任事業所標示板」や「安全運転管理者手帳」の交付を行う。

 


2 安全運転管理に関する研修会等の開催
(1) 会長・副会長会議及び理事会等を必要に応じて開催し、県協会の運営に関する管理・業務体制を強化する。
   
(2) 県協会の事業・運営の円滑な推進を図るため、「地区会長・事務局長合同研修会」や「県下事務局長研修会」を開催する。
   
(3) 新たに安全運転管理者に選任された者が、誇りと自信を持って安全運転管理業務に従事できるよう、県協会独自の「安全運転管理者の証」の交付を行う。
   
(4) 安全運転管理者選任事業所における安全運転管理業務に資するため、県協会に貸出用「交通安全教育用ビデオ・DVD」を整備し、その充実を図る。
   
(5) 新たに任用された地区協会事務局長の能力向上と協会運営に資するため、「新任事務局長研修会」を開催する。
   
(6) 事業主の安全運転管理業務の推進と地区協会に対する理解・協力を得るため、各地区協会主催の「事業主セミナー」に対して助成を行う。
   
(7) 安全運転管理者の能力向上に寄与するため、専門的な研修機関である「安全運転中央研修所」への計画的な入所・研修を促進し、併せて研修に対する助成を行う。
   
(8) 会員の安全運転管理に資するため及び安全運転管理に必要な知見を習得するため、役員による視察研修を行う。

 


3 安全運転管理に関する調査・研究
(1) 警察本部と各警察署等の調整の結果、令和5年度は、安全運転管理者選任事業所の中から49事業所が「安全運転管理推進事業所」として指定されることとなったので、指定された事業所における安全運転管理業務の充実と交通事故防止に向けた交通安全活動が推進されるよう指導・助言を行う。
   
(2) 推進事業所が取り組む交通安全活動の成果をより一層高めるため、「ラジオ広報への出演」、「説明会の開催」及び「交通事故防止研修会」等を行う。
   
(3) 安全運転に関する技術・知識を高めるため、警察本部と共催で「セーフティドライバーコンテスト」地区大会及び県大会を開催する。
   
(4) 10月から12月までの3か月間、警察本部と共同で「交通事故防止コンクール」を開催し、無事故達成事業所には「無事故事業所標示板」「無事故事業所顕彰状」を交付して、士気の高揚を図る。
また、この時期に静岡FM放送(K-mixラジオ)が主催する交通安全キャンペーン「チャレンジラリー92」に協賛し、事業所に同キャンペーンへの参加を呼び掛け、傘下事業所従業員の交通事故防止意識の高揚を図るとともに、無事故を達成したグループには県協会独自に賞揚を行う。
   
(5) 法定講習に関して、会場型講習に加えて通信機器を利用した方法(オンライン講習)での受講を実施予定であることから、効率的なオンライン講習に向けた調査・研究を継続する。

 


4 組織基盤の整備・強化
(1) 多年にわたり交通安全の推進に功績のあった交通安全功労者、優良安全運転管理者、選任事業所及び多年にわたり安全運転の推進に功績のあった優良運転者等に対し、その労に報いるため、警察本部長と県協会会長の連名で表彰するなど、各種表彰を行う。
   
(2) 永年、県協会役員や地区協会役員として、また、協会員として交通安全活動に取り組んできた者、事業所、地区協会を全日本交通安全協会に推挙して、表彰の上申を行う。
   
(3) 警察の指導により、事故多発事業所等に対して、地区協会事務局・役員が協力して事業所訪問を進め、協会基盤の強化を図る。
   
(4) 警察と協力して未選任事業所一掃に向けたラジオ広報・啓発活動を推進するとともに、年間を通じて未選任事業所の発見・把握に努め、安全運転管理者の選任・届出の指導及び地区協会への加入促進を図る。
   
(5) 地区協会事務局長の交代に際しては、警察本部との情報交換や意見要望を通じて、後任者の人材確保に努める。
   
(6) 各地区協会の退任役員に対して、その労に報いるため、感謝状の贈呈などを行う。

 


5 公安委員会から受託した場合における法定講習の実施
(1) 講師の任用や講習用教材の整備に努め、講習内容の充実を図る。特に講師については、各種分野の専門家の登用に努める。
   
(2) 講習受講者の要望を講習に反映するとともに、講習内容の充実を図るため、「法定講習委嘱講師研修会」を開催する。
   
(3) 県協会と地区協会が連携して年間講習計画を策定し、計画的な受講通知を行う等、受講率100パーセント達成に向けた講習の運営を図る。
   
(4) 講習計画は、事前にホームページに掲載して受講対象者への周知を図り、受講率の向上に努める。
   
(5) 警察と連携し、法定講習の機会を活用して交通情勢に応じた資料提供や安全運転管理及び事故防止対策の徹底・強化を呼びかける。
   
(6) オンラインでの講習受講を実施するにあたり、その受付方法等の事務手続きの効率化に向けて、検討を進める。